NPO法人トリニティ
発達障害や自閉症は「見えない障害」といわれている。わがまま・怠けている と、誤解されることが多い
子どものしつけが悪いと周囲から非難され辛い思いをしている保護者も多い。
発達に偏りがある彼らは環境を整えてあげれば学ぶこともできる。しかし現状は教育機関や福祉の支援者も発達障害や自閉症の支援の方法を知らない人々が多く、当事者の方や保護者は辛い思いも。
トリニティは彼らの特性に合わせた支援と自立、そして発達障害・自閉症を十分に理解して支援できる『支援者』を育成することを目的に、2011年12月8日に事業を開始。
事業としては、「児童デイ」と「訪問支援」、「就労移行支援」。児童デイは、幼児から高校生までが対象。主に身辺の自立や社会的なルールやマナー、コミュニケーションをそれぞれの特性に合わせて支援を行っている。就労移行支援は、就労を目指している方を対象とし、生活リズム・身辺自立を整えながら、就労技術として、デスクワークやパソコンの技術習得を目指している。
試行錯誤でコミュケーションを図る。新しく生まれる相乗効果も。
児童デイには上手く言葉を話せない子どもたちも。そんな子どもたちのコミュニケーションツールとして使用する絵カードによるコミュニケーション・Pecs(ぺクス)。話すことは苦手でも、彼らの内面にはたくさんの言葉があり、それを伝えるために絵や写真のカードを見せてくれる。子どもの特性に合わせてサイズや、絵にするのか写真にするのか決めていくので、膨大な数のカードが必要になる。就労移行支援の利用者に、指先の訓練として、その絵カードを作ってもらっている。就労移行支援の方も、自分の作った絵カードが子どもたちの役に立っていると解ると、自分のやっている事の意味が理解できるとモチベーションも上がり、労働に対する考え方も少しずつ変わってきているという。熊本では、珍しい組み合わせの「多機能型」の施設。思わぬ相乗効果にスタッフも喜んでいる。
最終更新日[2013年5月24日]