NPO法人UDくまもと
高齢者・障害者等の移動制約者の、観光レジャー外出促進と、安心して暮らせるまちづくりのためのUD促進。設立のキッカケとは。
高齢者、障害者等の移動制約者の観光レジャーなどの外出の促進を目的にした活動。
法人の名前の由来にもなっているUD(ユニバーサルデザイン)な熊本を目指している。観光外出の促進と並行して取り組んでいるのが、まちづくりにおけるUD化の提言。現在施行されているバリアフリー新法にある5つのカテゴリー、建築、道路、公園、公共交通機関、路外駐車場について、さまざまな基準やガイドラインに基づいて障害当事者の立場から提言を行っている。公共民間を問わず、多くの建築施工関係者からの問い合わせを受けて活動をしており、地元の飲食店から大規模な公共工事にいたるまでさまざまな案件に対応している。
20年ほど前、一人の車いすユーザーが外出の為に、車いす対応トイレをマップにしようと活動を始めたのがきっかけ。その後、法の整備や社会の理解も深まり、トイレを探さなければ外出が出来なかった段階から、いかに安心して観光レジャー等外出を楽しめるか、というステップに進む。平成18年にNPO法人として認可を受け、今年で7年目。
県内各地の観光地におけるホスピタリティーの向上が全ての基本。
県内各地の観光地のUD状況を調査し、ガイドブック、ホームページ等で情報を発信する。また、観光地におけるサービス提供者に対する講演、講習等を行っている。ハード面の整備を指摘することを目的とせずに、それを補う人の手、ソフト面での対応の重要性に重点をおいた活動であることが特徴。ホスピタリティーの向上が全ての基本であると考えている。まちづくりへのUD化提言においては、障害当事者団体として提言を行い、単に主観的意見を述べるのではなく、現在活発に活動している「日本福祉のまちづくり学会」の会員として、医学的あるいは、学術的根拠のある提言を行ってる。こうした活動実績が評価され、平成24年内閣府バリアフリーユニバーサルデザイン推進功労者表彰 内閣府特命担当大臣表彰優良賞を受賞。
最終更新日[2013年5月24日]